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広島・長崎・熊本編 第十一回 平成十年三月八日〜二十五日
広島 平成十年三月八日
長崎 三月十五日〜十六日
熊本 三月二十五日
このバイク旅は六年前の体験記を記載しています。今になって本当に良い時期にこのようなことをしたものだと思います。
*現在ではたくさんのフェリーが廃止になりました。
さー広島県目指して出発です。
この日本一周のスタートは国東港から徳山港までフェリーで行き山口県からの始まりでした。一年前の初めての長距離体験は国東港までがとても遠く感じたのが昨日のようです。 今の私はもう距離勘がしっかり分かっているので最初の時と違い国東港までなんて朝めし前。定刻通りに到着しました。
船に乗ってしまえばもうしめたもの。
窓ぎわで海を眺め、走馬灯のようにこのバイク旅が頭の中をグルグルと駆け巡ります。
徳山港から国道二号線を広島に向かってただひたすら走ります。
岩国市や宮島を横目で見ながら「このつぎは絶対に時間をゆっくりとって来るからね」とつぶやき、広島県立図書館を目指しました。ここの図書館では私の本を受け取っていただくことはできたのですが、私の要望の証明到着記録記載をしていただくことは出来ませんでした。今日のフェリーで帰る予定ですがフェリー乗り場に早々と到着してしまいゆっくり時間があるので港の中のレストランに入ると坂村真民さんの個展をしていました。
「鳥は飛ばねばならぬ」のタイトルが私の目に飛び込んでまいりました。
念ずれば花開く・・この言葉をかみ締め私は進まなければならないと思ったのです。
翌日の朝には別府に到着していました。
この広別汽船も平成十一年五月三十一日午後二時が最後の出航になり現在ではバイクで広島までフェリーで行くことが出来ないのがとても残念です。
三月十五日天気予報は晴れマークなので長崎に行くことにいたしました。
熊本港から島原港までのフェリーがあるのでやまなみハイウェイを進みます。
しかし山道はまだ凍結していたのです。
チェーン規制が出ていて通行禁止の標識が出ています。 九重登山口の売店で一人思案に暮れてしまいました。しかたがないから引き返そうと思ったと同時に通行禁止が解除と標識に案内がありました。
おそるおそる前に進みます。
まだ道路の端には雪が残っています。
九重山は雪化粧でとても綺麗です。
山の影にかかる所はまだ道路は凍結していて怖くてたまりませんが、歩くつもりのノロノロ運転で前に進みなんとか熊本港まで辿りつくことが出来ました。
島原港に着いた時はもう暗くなっていました。島原ではユースに泊まりました。
ここのユースには土石流災害の復活工事のために働いている人たちがたくさん泊まっていました。
翌日はとても良く晴れたバイク日よりでした。長崎の市内までスイスイと走ります。
長崎県立図書館は休館でした。
しかたがないので記念写真を撮るだけでまた島原港まで来た道を戻りました。
たった一日しかたっていないのに、昨日の凍結状態の道ははすっかり溶けていて九重山の雪化粧はすっかりなくなっていたのです。 やまなみハイウェイは何度走っても快適。
三月二十五日 今日も天気が良いので熊本の図書館まで行くことにした。
十日程前に長崎に行くためにこのやまなみハイウェイを走っていたのでもう今回はスイスイと目的地に進みます。
熊本県立図書館ではとても歓待してくださいました。
昭和二十八年六月二十六日「熊本市白川水害」の時に私は熊本市の上通りに住んでいたのです。この水害の体験はトラウマのように私の記憶から去ることはありません。
熊本市内の慶徳小学校に一年生の時だけ通いました。そんな話を図書館の職員さんに話しました。
私の本「母はモデルさん」の中に載っています。 職員の方が、その当時の資料があるのでゆっくり検索していくようにと勧められたのですが、またの機会にと図書館を後にしました。今日は早々にまた別府に戻ります。 この小さな50CCのバイクでたった一日で熊本まで往復してしまいました。
その日の夜はスナックのママに変身し仕事もすることが出来ました。
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